こだわり
先日
姿勢の改善に熱心に取り組まれている患者様から
「長年、自分には好きなものがあって、」
「絶対それじゃなきゃダメ！って感じだったんだけど、」
「最近、体の声がわかるようになってきて、」
「体は違うものを欲しがってるんだってわかってきた。」
というお話を伺いました。
こだわることは悪いことばかりではないですが、
行き過ぎるとだんだん辛くなってきます。
こだわりは執着です。
自分はこういう人間だ！！
というように、自分で自分を
がんじがらめにしてしまいます。
このこだわりと姿勢が関係あると言ったら
頭がおかしいと思われてしまうでしょうか。
でも実は深い関係があります。
本当に良い姿勢になってくると
体の無駄な力が抜けてきます。
無駄な力が抜けると
自然と呼吸が深くなります。
呼吸が深くなると
精神状態もリラックスします。
リラックスした精神状態だと
自分を客観視しやすくなります。
上から自分を眺めている感じですね。
すると
こだわって何かに執着している自分が
バカバカしく思えてきます。
「あ、こんなのどうでもいいんだ。」
って感じです。
これは座禅や瞑想というものと
基本的に同じ構造ですね。
良い姿勢で生活することは
座禅や瞑想しているのと近い
ということです。
きっと
悟りみたいなものは
山籠もりや苦行の末ではなく、
実は何気ない日常の延長線上に
あるのではないかと
思っています。
ちょっと話が大きくなりました(笑)。
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