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前回、秋から冬にかけて体が「閉じていく」ことで、関節に痛みやこわばりが出やすくなるとお話ししました。
今日はもう一歩踏み込んで、関節と内臓、そして心の意外な関係についてお話ししていきますね。「膝が痛いのに内臓?」「肩こりと感情?」と不思議に思われるかもしれませんが、体は思っている以上に深くつながっているんです。
関節は内臓の鏡
整体では、関節の痛みやこわばりを、その部分だけの問題とは考えません。実は関節は、内臓の状態を映し出す「鏡」のような存在なんです。
例えば肩。右肩が凝ったり痛んだりしやすい方は、肝臓や胆のうに負担がかかっているかもしれません。お酒を飲みすぎた翌日、なんとなく右肩が重く感じたことはありませんか? あれは偶然ではないんです。
左肩は心臓と関係が深く、不安を感じていたり、心配事があったりすると、左肩周辺が緊張しやすくなります。また、呼吸器系の不調がある時は、前かがみになった時に肩が張りやすくなることも。
肘の痛みは、消化器系や循環器系からのサインかもしれません。胃腸の調子が悪かったり、血の巡りが滞っていたりすると、肘周辺に違和感が出ることがあるんです。
そして膝。膝の痛みやこわばりは、腎臓との関係がとても深いんです。腎臓が疲れていたり、水分代謝がうまくいっていなかったりすると、膝に負担がかかります。
体はバラバラに存在しているのではなく、すべてがつながっている。だから、膝が痛い時は膝だけを見るのではなく、腎臓の状態も気にかけてあげる必要があるんですね。
感情と関節の不思議なつながり
さらに興味深いのが、感情と関節の関係です。右肩は怒りやストレス、左肩は不安感、膝は恐怖心や悲観的な気持ちと関わりやすいんです。体と心は切り離せません。感情は単に「気持ちの問題」ではなく、確かに体に影響を与えているんですね。
「閉じる」季節だから、気づきやすい
では、なぜ秋から冬にかけて、こうした関節と内臓・感情のつながりが表に出やすくなるのでしょうか。
それは、体が「閉じていく」動きをしているからなんです。
夏の間、体は開き切って発散していました。多少の疲れやストレス、内臓の負担も、汗をかいたり活発に動いたりすることで、うまく発散できていたんです。
ところが秋になって体が閉じ始めると、夏の間に溜め込んでいたものが、行き場を失って表面化してきます。肝臓の疲れは右肩へ、心臓の緊張は左肩へ、腎臓の負担は膝へ。
体が締まっていく過程で、弱い部分、疲れている部分に負担が集中しやすくなるんですね。
これは決して悪いことではありません。むしろ体が「ここ、ケアが必要ですよ」と教えてくれているんです。夏の間は表に出なかった問題を、冬を迎える前に調整しようとしている。そう考えると、関節の痛みも、体からの大切なメッセージだと思えてきませんか?
次回は、具体的にどうすれば関節を柔らかく保てるのか、日常でできるセルフケアをお伝えしていきます。関節だけでなく、内臓や心のケアも含めた、トータルなアプローチをご紹介しますね。お楽しみに!
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