ぎっくり腰
ぎっくり腰とは?
ぎっくり腰というのは重たいものを持った時などをきっかけとして突然腰に急激な痛みが襲う腰痛のことを言います。脊髄の一部を構成する腰椎に、負担がかかって炎症を起こすために起こると言われています。
ぎっくり腰は普段からよく耳にする言葉ですが、正式な病名ではなく、急性腰痛症の通称としてよく言われる言葉です。症状として多いのは、
- 何をしていても痛い
- 仰向けになって寝られない
- 寝返りがうてない
- 一度横になると起き上がれない
- 前屈みになれない
- 靴がはけない
- 椅子に座っていられない
- 立っているだけで痛む
- 立ち上がる動作が痛い
などです。
この急性腰痛症は重い物をなど持ち上げる際に、瞬間的に腰に大きな負担がかかることによって発症します。腰がその負荷に耐えられず、何らかの形で身体に支障をきたし、痛みが生じます。また、腰のどの部分が痛むのか、原因がどこにあるのかは人や場合によって異なります。
一般的に言われるぎっくり腰で痛めやすい箇所は、仙腸関節、筋膜、腰椎、背筋などが挙げられます。これらの場所は近接していて、同時に複数の箇所を痛める場合もあります。
また、ぎっくり腰が坐骨神経痛を併発することも非常に多く、腰の痛みとともにお尻から足の先までに痛みやしびれ、違和感が起こります。
ぎっくり腰で来院された利用者様の声
先生、疑ってすいませんでした!
佐藤 真由美 様 埼玉県
昨年(2012年)6月上旬に人生初のぎっくり腰になりました。少し前屈みになって顔を洗っている時に突然経験したことの無い痛みが走り、声を出すこともできず、動くこともできず、しばらく泡だらけの顔のまま洗面台の縁につかまって耐えていました。たまたま家族はみんな外出中で家には私一人。しばらくして痛みをこらえながらなんとか顔の泡を落とし、なんとか歩き、パジャマのままどうにかこうにか自宅から一番近い整骨院に行きました。
そこでは「典型的なぎっくり腰ですね!」と言われ、一番痛みの激しい箇所を中心に周りの筋肉をほぐすという施術を受けました。「一週間して80%良くなればいい方。そこからは長い道のりで、一生のつきあいになるかもーしれません。」「一度なると癖になるのでこれからは屈まないことですね。」とも言われました。とにかく最初は道路の白線の段差を乗り越えるのも大変で、普段歩き慣れている家から駅までのたった10分の道のりが果てしない旅のように感じました。
一週間もすると確かに歩行には時間がかからなくなりました。しかし、痛めた所をかばいながらの歩行で次々といろんな場所に痛みが広がり、また、長時間座りっ放しの仕事をしている私にとっては苦しい修行のような日々が続いていました。良くなったかと思えばまた調子が悪くなる…という繰り返し。もともと動くことが好きな私には、いつも痛めた所をかばいながら恐る恐る過ごさなければならない日々は精神的にも大変苦痛でした。
たにざわ整体を訪ねたのはちょうどぎっくり腰になってから一ヶ月後の7月上旬。以前からホームページ上で知ってはいましたが、料金が高額なのと自宅から遠くて気軽に通えないということで訪ねるのをずっと躊躇していたのです。
でも「早くもっと強くて柔軟な体になりたい!」という思いがあったのでついに行くことを決心し、車で片道2時間かけて主人に連れて行ってもらいました。長時間同じ姿勢でいることが辛かった私は車のシートを倒したり起こしたり、横向きになってみたり寝てみたり、足を伸ばしたり縮めたりと、狭い車のシート上であらゆる体勢をとりながら痛みをこらえてやっと到着!
まず待合室で先生に話を聞いてもらうのですが、ゆったりとしたソファーに座っていることができず、「正座の方が楽なので」と床に正座しての診断となりました。
そしていよいよ施術開始。「早く全身を揉みほぐして!」という私の思いとは裏腹に、先生はお腹を触ってみたり膝をぐるぐる回してみたり…「やっと背中の番が来た!」と思うと背骨を順番に触り出して、「これじゃ全然筋肉がほぐれないよ〜」と思っているうちに施術は終了。最後に腿裏を伸ばす体操を教わってやってみるのですが、これが本当にキツくてこれで本当に体が楽になるのかと疑問のまま終わってしまいました。 待合室でまた先生とお話をするのですが、何気なくソファーに腰を降ろしてお茶をいただきながらしばらく会話。「あれっ⁈座ってる!」無意識にソファーに腰をおろしたのでしばらく気が付かなかったのですが、施術前は座ることができなかったのに施術後は特に苦痛を伴うこと無く座っていられるのです!帰りの車も、あれ程しんどかったのが嘘のように、主人と会話をしながらの楽しいドライブとなりました。
この驚きの体験の後は教わった腿裏体操は毎日欠かさず行っています。通勤時の歩行は軽やかになり、駅のホームの階段もなんのその。会社でもなんの苦痛もなく座っていられます。それからつい最近、あることに気付きました。常備している頭痛薬が減らないのです。以前から頭痛持ちの私でしたが、ここしばらくは頭痛が起きていないのです。あの頭痛は間違った姿勢でいることが引き起こしていたものだったのだと納得。「癖になる」と言われたぎっくり腰ですが、今は全くその気配は感じられません。
今思うことは、たにざわ整体に行って本当に良かったということです。ここまで快適な体になるのなら料金も高額とは全然思いません。先生、全身改造してくれてありがとうございます。そして、初回の施術の最中に疑ってすみませんでした。
自分で立てなかったのに…
竹山 里香 様 成田市
年末のある日、日頃の不摂生と疲れからか15kgの息子を抱き上げようとした瞬間、ぎっくり腰になりました。
とりあえず整骨院で応急処置をしてもらいましたが軽いぎっくりを繰り返し、とうとう自立で立てなくなり谷澤先生をたずねました。
最初は正直高いなぁ、という印象でしたが、施術してもらうと体が嘘のように軽くなり、体って本来こうなるべきなんだと実感。体が調子いいと気分も明るくなり、朝8時からフル回転!料金以上の効果が有りますよ。
人生初のぎっくり腰!
秋本 陽子 様 白井市
谷澤先生、いつもお世話になっております。朝、洗顔をしている時に人生初のぎっくり腰になってしまいました。友達にどこが良いか聞いたら「たにざわ整体が良いよ」と言われたので、家族に連れて行ってもらいました。
ひとりで歩くのもキツかったのですが、施術していただき歩けるようになりました。「安静にしないで、普段通り動いたりしたほうが治りが早い」と先生に言われたので、
少し痛かったですが出来るだけ動くようにしたところ、翌日にはだいぶ痛みが取れました。
日常的に肩こりや頭痛にも悩まされていたため、定期的に整体を受けるようにしたところ、ほとんど頭痛は起こらなくなりました。やっぱり日頃のメンテナンスは大切なんだと実感しています。
寝ているわけにはいかないので
高崎 道代 様 印西市
幼稚園教諭という仕事柄、子供を抱っこすることが多いので、普段から腰の疲れを感じていました。ある日子供を抱き上げた途端にギクッとなり、だんだんと痛みが増していき、翌日には腰を伸ばせばくなってしまいました。
整形外科に行ったら安静にするように言われました。でも子育ても仕事もあるので、そんなに寝ているわけにはいきません。そこでインターネットで探してたにざわ整体は伺いました。
整体は初めてだったので不安でしたが、きちんと説明しながら施術してくれたので良かったです。施術を受けた後は腰も伸ばせるようになり、痛みも軽くなって仕事も休まずに済みました。先生、ありがとうございました。
ぎっくり腰の常識
冷やす?温める?
一般的に、ぎっくり腰になってしまった時は安静にして、患部の炎症を抑えるために冷やすことが重要だと言われます。ぎっくり腰は病気とは違い捻挫などの怪我と同じようなものなので、時間をかけて安静にして治す必要があるとのことです。本当にそうでしょうか?
なぜ炎症を起こすのか?
なぜ体が炎症を起こすのか、整体学的に考えてみましょう。捻挫を起こしているということは、関節部分が正常な位置からずれているということ。
その状態で固まってしまっては困るため、体は一所懸命にその部分に血液を集め、固まらないようにします。当然、患部は熱を持ちますし、ひどく腫れることもあります。
でも、熱を持ち腫れているからといって、捻挫した関節を正常な状態に戻さずに、冷やして安静にしていたらどうなるのでしょう?とても治るとは考えられません。
人間の体は本当に良く出来ていて、捻挫している部分を正常に戻すと、風船がしぼむように腫れが引いていきます。体は、今何が必要なのか全部わかっているのです。
安静は必要?
腰痛の常識にも書きましたが、安静は本当に必要でしょうか?ヨーロッパの急性腰痛診療ガイドラインによると、腰痛患者に対して「安静臥床を指示してはならない」とのこと。つまり「寝てちゃダメ!」ということです。
どうしても腰痛がひどくて動けない場合を除いて、いつまでも安静にして寝ていると回復が遅れることが医学的にも明らかになっています。
つまり、「湿布をして、安静にして下さい。」というのは、「私には何も出来ません。」と言っているようなものです。
たにざわ整体では、筋肉の過緊張をゆるめ、背骨のゆがみを修正することで、まず自力で動ける状態にします。その上で偏った負担がかからないような体の使い方を覚えていただき、できるだけ普段通りに過ごしていただくようアドバイスしています。
ぎっくり腰の原因
重い物を持ったから?
ぎっくり腰になった方に多いのは、重い物を持ったからというもの。他にも靴下を履いた時とか、くしゃみをしたからというのもあります。しかし、それらは全てぎっくり腰の引き鉄でしかありません。
引き鉄の動作が何であれ、すでにぎっくり腰になる準備は整っていたということです。原因として考えられることはいくつかありますが、やはり、日常の偏った体の使い方からくる部分疲労の蓄積が大きいと考えます。
身体の土台としての骨盤~腰が正しく働いていない状態が長く続くと、腰や背中の表面の筋肉に疲労が蓄積します。また、そういう状態だと、お腹周りの筋肉が弛緩していることが多く、体幹を支える筋肉のバランスが崩れています。
つまり腰から背中の表面の筋肉だけで頑張っていて、お腹周りや体の深い部分の筋肉はサボっているということです。
瞬間的な負担
腰と背中の筋肉が長い間酷使されている……、そんな時はなかなか正しい体の使い方ができません。重い物を持ったりした時に間違った体の使い方をするとただでさえ疲労の蓄積している筋肉に、瞬間的に大きな力がかかります。
すると筋肉の一部分が過緊張を起こします。ギュッと固まってしまうのです。その筋肉に引っ張られて骨格がずれることもあります。その他にも内臓疲労からくるものや、心因性のものもありますが、ほとんどのぎっくり腰は間違った体の使い方からくる疲労の蓄積が原因だと考えています。
大切なことは再発させないこと
ぎっくり腰の激しい痛みを取ることはもちろん大切ですが、なにより大切なことはぎっくり腰を再発させないこと。たにざわ整体では、正しい体の使い方をしっかり体に覚えさせることでぎっくり腰にならない体を作ります。
ぎっくり腰と姿勢について
たにざわ整体では、ぎっくり腰に限らず、ほとんどの不調や痛みの原因として「姿勢」が重要な問題だと考えています。デスクワークや、立ち仕事など、同じ姿勢が長時間続いてしまうことで腰への負担が積み重なってしまいます。
なぜかと言えば「座る」、「立つ」という姿勢が、間違っていることがほとんどだからです。それを長時間続けることがさらに拍車をかけています。すると体の筋肉は全体的に負担が増えるので硬くなり、ちょっとしたことでグキッ!と痛めてしまうのです。
筋トレは必要?
ぎっくり腰を繰り返さないためにも筋肉をつけなさい、という人もいますが、負担のかからない「姿勢」をすることの方がはるかに重要です。
正しい立ち方、正しい座り方をすることで、必要な筋肉は自然と鍛えられます。無理に腹筋、背筋を鍛えたとしても、正しい動きに結びついていないと意味がないのです。
正しい姿勢はバランスの良い筋肉を付けるために必要な条件になるので、正しい姿勢を意識することでぎっくり腰になりにくい環境になっていくのです。正しい姿勢は普段からの意識とゆがみを調整することで改善してきます。
ぎっくり腰になってしまったら ~応急処置のやりかた~
ぎっくり腰になってしまったら、施術を受けるのが一番ですが、重症の場合はそもそも動けないので、病院や整体院まで行けません。なんとか自力で動けるくらいまでの対処法をお伝えします。
末端を動かす
まず第一に体の末端の部分から動かしていきます。よくやってしまうのが、痛い腰の部分をなんとか動かそうとしてしまうことです。
これは症状を悪化させてしまうことがあるので気を付けて下さい。患部から出来るだけ遠い部分から動かしていきます。どんなにひどいぎっくり腰でも、足の指くらいは動くものです。
足の指をしばらく動かしていると、足首を動かせるようになってきます。足の指~足首~膝……というように少しずつゆっくり動かしていきます。
膝が曲げられるようになれば、腰もいくらかゆるんでいますので、何かにつかまれば立ったり、歩いたりできます。
温める
次に患部を温めます。蒸しタオルを作って患部に直接当てます。蒸しタオルを何度か当てることによって、熱い~温かい~ぬるい~冷たいという熱の刺激が、硬直した患部の筋肉や血管に緊張⇔弛緩の動きをもたらし、筋肉をゆるめ血流を増やします。
蒸しタオル法を繰り返すことで、激しい痛みは和らぎます。蒸しタオル方はセルフケアのページで詳しく解説しています。
腹圧をかける
ぎっくり腰の時に特に痛いのは、体位変更する時です。つまり立ったり、座ったり、横を向いたりと、姿勢を変える時に痛みます。
体位変更をする時に、お腹パンパンになるまでしっかり息を吸って、息を止めます。そうすることで、腹圧がかかり、言ってみればコルセットのような働きをして体幹をしっかり支えてくれます。
これらのことをすることで、動けないような状況からは解放されます。ただし、大切なのはぎっくり腰にならない体を作ることですので、信頼できる整体院で施術を受け、指導を受けるようにして下さい。たにざわ整体では、ぎっくり腰にならない体を作るために、正しい体の使い方の指導に力を入れています。