腰痛とは

腰痛は、約1000万人の方が悩まされていると言われるています。日本で最もポピュラーな症状と言っても良いでしょう。悩んでいる方は若い方からお年寄りの方まで幅広く、症状もさまざまです。これだけ医学が進歩しても、医学としての腰痛改善法はいまだ確立されていないのが実情です。病院で腰痛が改善するのなら、整体院など民間療法は必要ないはずです。

たにざわ整体にも、病院でなかなか改善しない腰痛や坐骨神経痛の利用者様がたくさん来院されます。中には不適切な腰痛の対処法をくり返していることで、回復が遅れていたり、悪化していると考えられるケースもあります。

なぜ腰痛になるのか?

腰痛になる原因は、筋肉疲労や骨格のゆがみ、時に内臓が原因になる場合もありますし、心因性の場合もあります。しかし、大半は日常の偏った体の使い方からくる疲労の蓄積です。たにざわ整体では、腰痛でお悩みの利用者様に対して、腰痛に関する正しい情報をお知らせし、本当の原因にアプローチする整体を行なっています。

腰痛の常識

腰痛に関して常識と思われている情報の多くは、根拠の無い怪しいものが多く、多くの患者様の体を診させていただいた経験からすると、信じるに値しないものがほとんどです。

  •  腰痛は二足歩行をする人類の宿命
  •  腰痛は老化が原因
  •  腰痛は職業病
  •  腰痛には安静第一
  •  腰痛治療にはコルセットが必要

これらの腰痛に関する常識について、あなたも耳にしたことがあることと思います。しかし、これらの説は実はしっかりとした根拠があるわけではないのです。これら腰痛の常識がいかに怪しいか、当院の考えを書いていきます。

腰痛は二足歩行をする人類の宿命?

腰痛は人類の宿命であるという説があります。もし人類の宿命であるなら、全ての人が腰痛に悩まなくてはいけません。しかし腰痛になることなく天寿を全うする方もたくさんおられます。また、立っているだけで、腰には体重の1.2倍の重さがかかるので腰痛になるという説もあります。しかし人間の体は、骨格や筋肉が協調して負担を分散したり吸収したりするのでなんの問題もありません。以上のことから、当院では、腰痛を人類の宿命とは考えておりません。どなたでも腰痛と無縁の生活が出来ると考えております。

腰痛は老化が原因?

当院に来院される患者様で、病院で老化だから仕方ない」、「一生付き合っていくつもりで」などと言われた経験のある方がたくさんいらっしゃいます。もし老化が腰痛の原因なら、お年寄りはみんな腰痛でなくてはおかしいです。しかし高齢の方でも腰痛でない方はたくさんおられます。

腰痛患者の年齢分布を調べた調査資料では、20代から40代がピークになっています。実は働き盛りの年代が最も腰痛患者数が多いのです。腰痛の初発年齢(初めて腰痛になった年齢)も20代が最も多いのです。そして高齢になるほどに腰痛患者は減っています。これは「腰痛は老化のせい」という常識が、現実とはまったく反対であるということです。

腰痛は職業病?

腰痛は職業病である、という常識もあります。では、腰痛はどんな職業に多いのでしょうか?肉体労働を職業とする人に多いのでしょうか?腰痛患者と職業の関係を調査した資料を見ると、肉体労働者の腰痛患者の割合と、専業主婦の腰痛患者の割合はほぼ同じです。職業別でみると、もっとも腰痛患者が多いのはなぜか無職の人たちなのです。職業と腰痛に医学的な因果関係はないのです。

たにざわ整体では、腰痛は職業のせいではなく、その人がどんな姿勢や動作でその仕事に取り組んでいるか?ということが腰痛と関係していると考えています。

腰痛には安静第一?

腰痛は安静にしていないと治らないのでしょうか?たにざわ整体では、腰痛に不要な安静は禁物と考えています。ヨーロッパの急性腰痛診療ガイドラインによると、腰痛患者に対して「治療としての安静臥床を指示してはならない」とのこと。つまり「寝てちゃダメ!」ということです。

腰痛患者を「安静臥床のグループ」「ストレッチを積極的にしたグループ」「日常生活を続けたグループ」に分けて比較調査すると、安静に寝ていたグループが、最も回復が遅く欠勤日数も多かったそうです。

どうしても腰痛がひどくて動けない場合を除いて、いつまでも安静にして寝ていると回復が遅れることが医学的にも明らかになっています。これは臨床での経験上、非常に納得できます。当院では、急性腰痛で来院された患者様には施術後に「できるだけ普段通りに生活して下さい」とお伝えするのですが、その後の経過を見てみると、当院の指示通りに生活された方と、安静にした方とでは、回復スピードが明らかに違います。

腰痛で痛くても、少しでも動けるようになったら、無理をしない程度に日常生活を続けるようにすると腰痛の回復も早いのです。たにざわ整体では、なるべく安静期間は短くして日常生活を続けるようにアドバイスを行なっています。

腰痛治療にはコルセットが必要?

腰痛の時にコルセットを使用する場合があります。骨盤ベルトも同様です。しかし、人間の体は道具に頼らずとも自分の筋肉で支えられるように出来ています。腰が痛いということはその筋肉がなんらかの原因で支えられない状態になっているということです。

コルセットは、筋肉で支えられないものを枠にはめて無理やり支えることで、その部分の筋肉を使わないようにしてしまいます。これが長期間続けばどうなるでしょうか?

どんどん筋肉が衰えていくのです。たにざわ整体では、コルセットはなるべく使わないようにアドバイスしています。当院に来られる患者様の中にも、何年もコルセットを手放せないという方が何人もおられましたが、今では必要ありません。コルセットがないと仕事ができない、腰痛がつらい、などのケース以外はコルセットをなるべく早期にはずすように指導しています。

腰痛の種類

腰痛には様々な原因が考えられますが、ここでは代表的なものを説明します。

筋肉の疲労による腰痛 

腰椎の周りに筋肉があります。このうち大まかに脊柱起立筋・腰方形筋・腸腰筋などの筋肉が腰痛の原因になっている場合が多く、多くの腰痛がこれに当てはまります。

偏った体の使い方による一部の筋肉への疲労の蓄積で、体を支える力が弱まっているにもかかわらず、それでも体を曲げたり伸ばしたりなどの負荷をかけるので、その負担を受け止めきれずに痛みを出している可能性が高いです。

内臓疾患による腰痛 

安静にしていても腰が痛い場合や血尿や腹痛もある場合は、内臓のトラブルが原因で腰痛になっている可能性があります。

腰痛の原因となる内臓の病気としては、胃、腎臓、脾臓などの炎症や、尿路結石、腹部大動脈瘤、子宮内膜症、腹部や腰部の腫瘍など様々な原因があります。

この場合の腰痛の治療法は、その腰痛を引き起こしている内臓の疾患を治療することが最重要です。まずは病院へ直行して受診されてください。腰痛での無理は禁物です。

骨のゆがみによる腰痛 

人間を支えてくれる大事な背骨。その中でも、腰の近くにある部分を腰椎と呼びます。通常、人が立っているためには、背骨が体の上半身を支える必要がありますが、その支えている負荷の多くは腰椎にかかってきます。

正しい姿勢であれば問題はありませんが、偏った体の使い方が続けば、腰椎に負担がかかる確率は非常に高く、これも腰痛の原因としてあげられます。また、背骨全体に歪みが生じた結果、筋肉のバランスを崩し腰痛につながる可能性もあります。

心因性の腰痛

現代では多くの人がストレスを抱えています。このストレスは精神的なものですが、体に様々な影響を及ぼしてしまいます。腰痛も実はその1つで、骨や筋肉に異常がないのにも関わらず腰痛が起こり、なかなか治らない人はこのストレスが原因。つまり、心因性の腰痛が起こっている可能性があります。

腰痛と整体

腰痛に対して整体ができること

腰痛の不安や、チャレンジしたいのに痛みのせいであきらめていることを整体は解放することができます。イメージしてみてください。

  •  朝、痛みが無く爽快に目覚められる
  •  気持ちよく出勤し仕事では集中できて効率も今まで以上にアップ
  •  休日は新しいものにチャレンジ
  •  家事などもスムーズになり時間に余裕ができ、自分の時間を持てる

腰痛があるかないかで日常生活は大きく変わってきます。たにざわ整体ではこのような皆様の生活の質の向上を目指します。

体のメンテナンス

たにざわ整体では患者様と一緒に体のバランスを見ながら、今のご自分の状態を確認していただきます。体の硬さ、捻じれ、使い方の特徴など、当たり前すぎて気づかない、新たな自分の体に対しての発見をしていただけます。その後に施術をしてどのような変化が出たのかを感じていただきます。

体に疲れが溜まっていることは、なかなか自分では気付けないのがほとんどです。しかし、いつも乗っている車を車検に出し、帰ってきたのを乗ってみると性能がだいぶ上がっているのと同じように、体もメンテナンスをして初めて「体ってこんなに軽かったんだ?」とか「こんなに動くものなんだ」と感じていただけます。ぜひ痛みや不安のない生活へ一歩踏み出して下さい。