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力みが凝りに変わるまで1

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「肩が凝る」の中にあるもの

「肩が凝っている」という言葉は、よく使われます。でも、よく考えてみると、「凝り」にはいくつか違う状態が混ざっていることがあります。

触るとじんわり張っているだけで、押してもさほど痛くない日もあれば、ピンポイントで押すと飛び上がるほど痛い場所がある日もある。朝は軽かったのに、夕方にはがちがちになっている、ということもあります。これらはすべて「凝り」という言葉でまとめられがちですが、整体ではそれぞれ別の状態として捉えます。


力み・張り・凝りの違い

整体の言葉で整理すると、緊張には段階があります。

最初の段階が「力み」です。力みは、何かをしようとした瞬間に出る、余計な踏ん張りです。「正しく座ろう」と意識した瞬間に肩に力が入る、仕事の締め切りが近づくと気づかず奥歯を噛み締めている、といった状態です。まだ動いていて、意識が外れれば抜ける余地があります。ただ、力んでいる本人はそれが「普通」になっていて気づかないことが多いのが特徴です。

力みが続くと「張り」に変わっていきます。張りは、力みが身体の面に広がった状態です。筋肉や筋膜が引っ張られているような感覚で、伸びきれない、つっぱる、動かしても抜け切らない感じとして現れます。「なんとなく身体が重い」「ほぐしてもすぐ戻る」というのは、この張りが関係していることが多いです。

さらにそれが続くと「凝り」になります。凝りは、張りが長く続いて局所的に固まった状態です。触ると硬く、重く、鈍い。動かしてもほぐしてもすぐには変わりません。ここまで来ると、表面だけをほぐしても根元が変わっていないため、しばらくするとまた戻ってきます。


どの段階にいるか、気づくことから

力み・張り・凝りは、それぞれ状態が違います。「最近なんとなく身体が重い」は張りのサインかもしれません。「この場所だけいつも痛い」は凝りになっている可能性があります。自分の状態を少し細かく見られるようになると、気づくタイミングが早くなります。そしてどの段階にいるかに気づくことが、変化への最初の一歩になります。

次回は、その「気づく」ための入り口として、みぞおちと呼吸に注目します。



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