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力みが凝りに変わるまで2

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肩をほぐしても、なぜ戻るのか

肩が凝るたびにほぐしてもらう。そのときは楽になるのに、数日するとまた元に戻っている。こういう経験をお持ちの方は多いと思います。

これは、ほぐし方が足りないのではなく、「ほぐす場所」が違うことが多いのです。表面に出ている凝りをいくらほぐしても、緊張の根元が変わっていなければ、身体は同じ状態に戻ろうとします。その根元の場所として、整体が注目するのがみぞおちです。


みぞおちに緊張が集まる理由

みぞおちは、気を遣っているとき、我慢しているとき、不安が続いているとき、じわじわと固くなっていく場所です。

ここが固くなると、呼吸が浅くなります。具体的には、吸う息は入るのに、吐く息が短くなり、吐ききれなくなっていきます。吐けない呼吸は身体に緊張を残し続けるため、みぞおちが固いままでいる限り、他の場所の力も抜けにくくなります。

肩や首をほぐしても戻ってしまうのは、多くの場合みぞおちの緊張が解消されていないからです。根元が固ければ、表面は繰り返し緊張し続けます。


みぞおちをゆるめるには

では、みぞおちはどうすればゆるむのでしょうか。

整体的な関わり方は、「押してほぐす」のではなく、「吐く息に乗せて、自然にゆるむのを待つ」ことです。あぐらか正座で座り、両手の指先をみぞおちのくぼみに軽く当てます。指に力は入れません。そのまま口から細く長く息を吐きながら、上体をゆっくり前に倒していきます。これを数回繰り返し、みぞおちが「ふっと落ちる」感じを待ちます。

大切なのは、押し込もうとしないことです。強く押すほど身体は防御して固くなります。触れながら待つ、という関わり方が、みぞおちには合っています。また、肩・首・奥歯の力もいっしょに抜くと、みぞおちがほどけやすくなります。


吐く息が、ゆるみの入り口

みぞおちをゆるめるときのポイントは、吐く息です。

吸うより吐くほうが楽に感じられるようになると、身体は回復の方向に向かっています。逆に、吐こうとしても途中で止まる感じがするとき、みぞおちがまだ固い状態です。

難しい方法は必要ありません。ただ、口から細く長く息を吐く。それだけで、みぞおちが少しずつほどけてくることがあります。次回は、この「気づいてゆるめる」という感覚を、どう日常の訓練として積み重ねていくかをお伝えします。



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