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手当てのちから 触れることで体は変わる1

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施術中に、「あれ、なんか楽になった」とふっと感じる瞬間、ありませんか。

強く押したわけでも、骨をゴリっと動かしたわけでもない。ただ手を当てているだけなのに、なぜか体がゆるんでくる。患者さんから「あれは不思議ですね」とよく言われます。

今回はその「なぜ」について、少し掘り下げてお話ししたいと思います。


痛みは「体の状態」だけで決まらない

まず、痛みや不調についての大切な話からはじめますね。

「痛い」という感覚は、体のどこかが傷ついているから生じる——そう思っている方が多いと思います。もちろんそれは正しい部分もあります。でも実は、痛みの強さは体の損傷の程度だけでは決まらないんです。

たとえば、スポーツで夢中になっているとき、怪我をしていても気づかなかった、という経験はありませんか。逆に、検査で異常が見つからないのに、ずっと体が重くてつらい、という方もいます。

現代の痛み研究でわかってきたのは、痛みというのは「脳が体の状態を評価した結果」だということです。つまり、同じ体の状態であっても、緊張が強いとき・疲れているとき・不安なときには、脳がその信号を「危険だ」と評価しやすくなり、痛みとして強く感じられる。逆に、リラックスできているときには、同じ信号でも「たいしたことはない」と評価が変わることがある。痛みは、体と脳と心が一緒になって作り出している感覚なんです。


触れることで起きること

では、手を当てることで何が起きているのでしょうか。

皮膚には、触られたことを感知する神経がたくさんあります。軽く、ゆっくりと触れると、その刺激は「安全な接触」として神経系に伝わります。すると体は、「ここは安全だ」「警戒しなくていい」と判断し始める。肩の力が抜け、呼吸が少し深くなり、筋肉の張りがじわっとゆるんでくる。

これは特別な技術でもなんでもありません。人間の体に本来備わっている、ごく自然な反応です。

赤ちゃんが泣いているとき、お母さんが抱きしめるとすっと泣き止む。怪我をした子が「痛いの痛いの飛んでいけ」と手を当てられると、不思議と落ち着く。あれも、触れることによって体の緊張がほどけ、「安心」のスイッチが入っているからなんです。


緊張がほどけると、体は動き始める

体が緊張した状態というのは、いわば全身が「臨戦態勢」に入っている状態です。筋肉は固まり、呼吸は浅くなり、血の流れも滞りやすくなる。

その状態が続くと、体の回復力はうまく働けません。傷んだ部分を修復しようとする力も、疲れを抜こうとする力も、緊張の壁に阻まれてしまうからです。

手を当てることで体の緊張がゆるむと、呼吸が深くなり、血の流れが改善され、体が「回復モード」に切り替わりやすくなります。痛みの感じ方が変わってくるのも、この流れの中で起きていることなんです。


体はもともと、治ろうとしている

整体の根っこにある考え方は、「体はもともと、自分で整おうとする力を持っている」というものです。

骨折した骨が自然につながるのも、傷口にかさぶたができて治っていくのも、みんな体の自然治癒力のはたらきです。手当ては、その力を外から押し付けるものではなく、体が自分で治ろうとするのを邪魔しないように、そっと条件を整える行為だと私は考えています。

次回は、では整体での手当てとはどういう考えに基づいているのか——「治す」と「整える」の違いについて、もう少し掘り下げてお話しします。



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