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感受性が高い体と低い体、どちらが健康か?3

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第1話では「感受性の高い体こそ健康」、第2話では「なぜ現代の生活が体を鈍らせるのか」をお話ししました。今回はいよいよ最終話。「では、下がってしまった感受性を、どうやって取り戻すか」を一緒に考えていきましょう。

まず最初に、ひとつ安心していただきたいのですが、感受性は取り戻せます。体は本来、変化する力を持っています。ただし、一夜にして変わるものでもありません。日常の中で少しずつ、体が「反応してもいいんだ」と思える環境をつくっていくことが大切なんです。


まず「感じる」ことを大切にする

感受性を高める第一歩は、特別なことをするのではなく、「体の感覚に意識を向けてみる」ことから始まります。

朝起きたとき、体はどんな感じがしますか?重さを感じる部分はありますか?食後、お腹の具合はどうでしょうか。外に出たとき、今日の空気の温度は肌にどう触れていますか?

こうした問いかけは、難しいことではありません。「なんとなく疲れているな」「今日は体が軽いな」という、ごく小さな気づきで十分です。

普段、私たちは体の感覚を「ついつい後回し」にして生きています。仕事中に腰が張ってきても、会議が終わるまで気にしない。夜になって疲れが出てきても、もう少しだけと画面を眺め続ける。

感受性を取り戻すためには、こうした「後回し」の習慣を少しずつほどいていくことが第一歩になります。体がサインを出したとき、そのサインにすぐ気づいてあげる。それだけで、体は「ちゃんと聞いてもらえる」と感じ始めます。


あえて「不快適」に慣れる

前回お話ししたように、快適すぎる環境が体を鈍らせます。だからといって、急に冷水を浴びたり、過酷なことをする必要はありません。

日常の中で、ほんの少し「自然な不快適さ」に触れる機会をつくることが大切です。

たとえば、少し肌寒い朝に窓を開けて外の空気を吸ってみる。エアコンを一段階ゆるめて、体が自分で体温を調整する余地を与えてみる。雨の日の湿気や、晴れた日の乾燥を、少し肌で感じてみる。

体は刺激を受けて初めて動きます。暑さを感じれば汗をかく、寒さを感じれば血流を変える。こうした体の調整力は、実際に季節や気温の変化を「感じさせる」ことで、少しずつ鍛えられていくんです。

完全に冷暖房をやめる必要はありません。ただ、体が自然の変化に「触れるタイミング」を、意識的に残しておく。それだけで、体の感受性は少しずつ変わっていきます。


症状を「ジャッジ」するのをやめてみる

もうひとつ、大切な視点があります。それは、体の反応を「良い・悪い」でジャッジするのをやめる、ということです。

疲れを感じたとき「また疲れた、情けない」と思う必要はありません。「体が休みたがっているんだな」と受け取ってみてください。

季節の変わり目に少し体がだるくなったとき、「体が季節に合わせて変わろうとしているんだな」と。花粉症のくしゃみが続くとき「体が何かを外に出そうとしているんだな」と。

体の反応を否定せず、ただ「そうか、そう感じているんだね」と受け取る姿勢。これが、体と自分の間の対話を少しずつ深めていきます。

整体が目指すのは、症状のない体ではなく、体の声を聞きながら自分で整えていける体です。感受性が高まるほど、体は正直に、そして早く、必要なことを教えてくれるようになります。


感受性は、自分と体の信頼関係

3回にわたってお話ししてきた「感受性」というテーマ。まとめると、感受性とは体と自分の間の「信頼関係」のようなものだと思っています。

体がサインを出す、気づいてもらえる、対処してもらえる。その積み重ねで、体はどんどん正直に、敏感に働くようになっていく。

感受性が高い体とは、強い体ではなく、「会話ができる体」なんです。

少しずつで大丈夫です。体の声に耳を傾けることから始めてみてください。もし「うまく感じ取れない」「体の声がよく分からない」と感じるときは、いつでもご相談くださいね。一緒に、体との対話を深めていきましょう。



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