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「寒くなると膝が痛くて、階段の上り下りが辛い」 「朝起きると指がこわばって、しばらく動かしにくい」 「昔ケガをした肩が、この時期になると疼くんです」
秋から冬にかけて、こんなご相談が増えてきます。関節の痛みやこわばり、多くの方が経験されているのではないでしょうか。
「年齢のせいだから仕方ない」と諦めている方も多いのですが、実は関節痛には季節と深く関わる理由があるんです。今日はその仕組みについて、お話ししていきますね。
体は季節とともに変化している
整体では、人間の体は季節によって大きく変化すると考えます。
春は、冬の間縮こまっていた体が開いていく季節。花が開くように、体も開放的になります。夏にはさらに開き切って、汗をかいて発散する体になります。
そして秋。今度は逆に、体が徐々に閉じ始めます。木々が葉を落とし、内に力を蓄えていくように、人間の体も冬に向けて「閉じていく」準備を始めるんです。
この「開く」「閉じる」というのは、単なる比喩ではありません。実際に骨盤や肩甲骨の動き、関節の可動域まで変わってくるんです。
春には関節がゆるんで動きやすくなり、秋から冬にかけては関節が締まって可動域が狭くなる。これは体が季節に適応するための、自然な変化なんですね。
変化の途中だから、痛みが出る
ただ、この「閉じていく」過程が、すべての人にとってスムーズにいくとは限りません。
特に、昔ケガをした部分や、普段から負担のかかっている関節は、この季節の変化についていくのが難しいことがあります。体全体は閉じようとしているのに、その部分だけがうまく動けない。そのズレが、痛みとして現れるんです。
また、春に開いた時に表に出なかった古い疲れや歪みが、体が締まる過程で表面化することもあります。体が「ここ、まだ調整が必要ですよ」と教えてくれているんですね。
つまり、関節痛は「悪いもの」というより、体が季節に適応しようとしている途中で起きる、一時的な不調なんです。
冷えが追い打ちをかける
そこに追い打ちをかけるのが、気温の低下です。
寒くなると、体は熱を逃がさないように筋肉をぎゅっと縮めます。肩がすくんだり、体が丸まったりするのも、寒さから身を守るための自然な反応ですよね。
でも、筋肉が縮こまると、関節周辺の血流が悪くなります。血液は酸素や栄養を運び、老廃物を回収する大切な役割を持っていますから、血流が悪くなると関節の動きも鈍くなってしまうんです。
さらに、血行不良になると関節周辺の組織に栄養が届きにくくなり、小さな炎症が起きやすくなります。これが痛みやこわばりの直接的な原因になるわけです。
体からのメッセージとして受け取る
こう考えると、関節の痛みに対する向き合い方も変わってきませんか?
「この痛みは何とか消さなきゃ」と焦るのではなく、「ああ、今、体が季節の変化に適応しようとしているんだな」「ここが少し弱っているから、労ってあげよう」と、体の声として聞いてあげる。
痛みは敵ではなく、体からの大切なメッセージ。そう捉えることで、ケアの方向性も見えてきます。
次回は、関節痛と内臓や感情との意外な関係について、お話ししていきます。「膝が痛いのに、なぜ内臓?」と思われるかもしれませんが、体は思っている以上に深くつながっているんです。お楽しみに!
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