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秋の冷えと体の整え方2

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前回、秋は真冬以上に体が冷えやすい季節だというお話をしました。「確かに朝晩冷えるな」と感じられた方も多いのではないでしょうか。

今回は、この秋の冷えが体と心にどんな影響を与えているのか、もう少し詳しく見ていきましょう。

冷えると体は自然と縮こまる

寒いと感じた時、無意識に肩をすくめたり、体を丸めたりしますよね。これは体が冷えから身を守ろうとする自然な反応です。

でも、この状態が続くとどうなるでしょうか。筋肉が常に収縮したままになり、こわばってしまいます。すると血流が悪くなり、酸素や栄養が体の隅々まで十分に届かなくなってしまうんです。

「肩がこる」「腰が重い」「関節が痛い」…秋になると増えるこれらの症状は、実は冷えによる筋肉の緊張が原因になっていることが多いんですね。

内臓にも影響が及ぶ

秋の冷えは、表面だけでなく体の内側にも影響します。

特に注意したいのが、腎臓です。夏の間は汗をたくさんかくので、体の中の余分なものを汗として排出できていました。でも秋になって汗をかかなくなると、今度は尿として排出する必要が出てきます。

ところが冷えによって腎臓の働きが鈍ると、この排出がうまくいかなくなります。すると体に余分なものが溜まり、むくみや体の重だるさにつながるんです。

また、お腹が冷えると胃腸の働きも鈍くなります。お腹が張ったり、膨らんだ感じがするのは、胃腸が冷えているサインかもしれません。

「食欲の秋」の意外な真実

ところで、「食欲の秋」という言葉がありますよね。秋になると食べ物がおいしく感じられて、ついつい食べ過ぎてしまう…という経験はありませんか?

実は整体の視点から見ると、この食欲増進には冷えが関係しているんです。

汗が減って尿での排出が増えるべきなのに、冷えで腎臓の働きが鈍ると、体の中の「酸」がうまく排出できません。すると、その余った酸が胃酸として使われることになり、胃酸の分泌が増えて食欲が刺激されるんですね。

つまり、「食欲の秋」の正体は、実は冷えによる体の調整不全かもしれないんです。食欲に任せて食べ過ぎると、さらに胃腸に負担をかけてしまいます。

冷えは心にも影響する

体の冷えは、実は心の状態とも深く関わっています。

冷えによって筋肉が緊張し、血流が悪くなると、自律神経のバランスも崩れやすくなります。特に交感神経が優位になりやすく、常に警戒モードのような状態になってしまうんです。

「なんだか気持ちが晴れない」「イライラしやすい」「不安を感じやすい」…こんな心の変化も、実は体の冷えが影響しているかもしれません。

整体では、体が冷えて固くなると、心も固くなりやすいと考えます。リラックスしたくても、体が緊張していてはなかなか難しいですよね。

秋特有の不調のサイン

秋になると出やすい症状をまとめてみましょう。

体の面では、肩こり・腰痛、お腹の張り、むくみ、皮膚の乾燥やかゆみ、朝の体のこわばりなど。心の面では、気分の落ち込み、不安感、イライラ、やる気が出ないなど。

これらの症状、いくつか当てはまるものはありませんか?

もしあれば、それは体が「冷えていますよ」「そろそろ冬の準備をしてくださいね」と教えてくれているサインかもしれません。

次回は、この秋の冷えにどう対処すればいいのか、具体的な対策をお話ししていきたいと思います。

冷えは防げます。一緒に秋を元気に過ごしましょう。お楽しみに!

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