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秋の冷えと体の整え方1

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最近、朝晩の冷え込みで体調を崩していませんか?

10月も後半になると、日中はまだ暖かい日もありますが、朝晩の冷え込みがぐっと厳しくなってきますよね。「なんだか体が重い」「朝起きるのがつらい」「風邪をひきやすくなった」…そんな声をよく聞く季節です。

実は、整体の視点から見ると、秋は真冬以上に体が冷えの影響を受けやすい季節なんです。

夏仕様の体が残っている

なぜ秋の方が冷えやすいのか。それは、体がまだ「夏仕様」のままだからなんですね。

夏の間、私たちの体は暑さに対応するために、最大限に緩んでいます。汗腺が開いて汗をかきやすくなり、血管も拡張して放熱しやすい状態になっています。これは体が夏の暑さに適応した、いわば「夏モード」なんです。

ところが秋になると、気温は急激に下がります。特に朝晩の気温差が大きくなりますよね。でも、体の方はまだ夏の名残で緩んだまま。冬に向けて引き締まっていく途中なんです。

この「体の準備が追いつかない」ことが、秋の冷えやすさの大きな原因なんですね。

真冬は冷えに強い?

意外に思われるかもしれませんが、真冬になると体は冬仕様にしっかり切り替わっています。

骨盤が閉じ、体全体が引き締まって、寒さから体を守る態勢ができているんです。もちろん気温は秋よりずっと低いのですが、体の方も準備万端。だから意外と冷えの影響を受けにくいんですね。

一方、秋は移行期です。夏の緩んだ体から冬の引き締まった体へと変化していく途中。この「切り替わりの時期」だからこそ、体は外気の冷えに対して無防備になりやすいんです。

明け方の冷え込みが一番危険

秋の冷えで特に注意したいのが、明け方です。

一日の中で気温が一番低くなるのは、日の出前の明け方ですよね。この時間帯、私たちは布団の中で眠っています。寝ている間は体温も下がり、血流も穏やかになっているので、起きている時よりも冷えに弱い状態なんです。

「朝起きたら喉が痛い」「鼻水が出る」「体がこわばっている」…こんな経験はありませんか?これらは寝ている間に体が冷えた証拠かもしれません。

整体では、この寝冷えが様々な不調の原因になると考えています。お子さんの場合は、突然の鼻血や咳、吐き気といった症状が出ることもあります。

体は今、移行期にある

秋は、夏の緩んだ体から冬の引き締まった体へと移行する、とても大切な季節です。

この移行がスムーズにいけば、冬を元気に過ごせます。でも、この時期に体を冷やしてしまうと、体のバランスが崩れやすくなってしまうんですね。

「まだそんなに寒くないから大丈夫」と油断しがちなのが、秋の怖いところ。実は今こそ、冷え対策が必要な時期なんです。

次回は、この秋の冷えが体と心にどんな影響を与えるのか、もう少し詳しくお話ししていきたいと思います。

秋の冷え、侮れませんよ。お楽しみに!


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