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意外と知らない呼吸の質1

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突然ですが、あなたは一日に何回呼吸しているか、考えたことはありますか?

実は、私たちは一日に約2万回も呼吸をしているんです。でも、ほとんどの方はその呼吸を意識することなく過ごしていますよね。それもそのはず、呼吸は無意識に行われているものですから。

ところが、この無意識の呼吸の「質」が、実は体調や心の状態に大きく影響しているんです。

呼吸が浅い人の特徴

まず、浅い呼吸についてお話ししましょう。

デスクワークで長時間パソコンに向かっていたり、スマートフォンを見続けていたりすると、自然と姿勢が前かがみになりますよね。すると、呼吸は胸の上の方だけで行われるようになります。これが「浅い呼吸」です。

浅い呼吸では、肺の下の方まで十分に空気が入りません。そのため、体全体に酸素が行き渡りにくくなってしまいます。すると、何となく体が緊張しやすくなったり、疲れやすくなったり、気持ちが落ち着かなくなったりします。

実は、この浅い呼吸が自律神経の乱れにもつながっているんですね。

深い呼吸ってどんな呼吸?

では、深い呼吸とはどういうものでしょうか。

深い呼吸では、横隔膜という筋肉がしっかり下に動きます。横隔膜が下がると、肺の下の方までたっぷり空気が入ります。その時、横隔膜が下がって内臓を押すので、お腹が膨らむんです。

「お腹まで息を送る」という表現を聞いたことがあるかもしれませんが、実際には横隔膜が動いて肺にしっかり空気が入っている状態のことなんですね。

この深い呼吸ができると、体全体がリラックスしやすくなり、自律神経も整いやすくなります。整体では、この時「気」の流れも良くなると考えているんです。

今すぐできる簡単チェック

ご自身の呼吸が浅いか深いか、今すぐ確認してみましょう。

椅子に座って、片手をお腹に当ててください。そのまま、いつも通りに呼吸をしてみます。

お腹に当てた手は動いていますか?それとも、胸だけが動いていますか?

胸だけが動いて、お腹がほとんど動かない方は、浅い呼吸になっている可能性が高いんです。逆に、お腹がゆったりと膨らんだり凹んだりする方は、深い呼吸ができています。

多くの方は、チェックしてみると「あれ、お腹があまり動いていない」と気づかれます。それだけ、現代人は浅い呼吸になりやすいということなんですね。

呼吸の質は変えられる

「私、浅い呼吸だった…」とがっかりする必要はありません。呼吸の質は、意識することで必ず変えていけます。

実は、呼吸は胸やお腹だけでなく、全身が微妙に連動して行われている「全身運動」なんです。手も、足も、顔の筋肉も、実は呼吸と一緒に動いています。深い呼吸ができるようになると、この全身の連動がスムーズになり、体全体が楽になっていくんですね。

次回は、この呼吸の質が体と心にどんな影響を与えているのか、もう少し詳しくお話ししていきたいと思います。

呼吸という、いつもそばにある体の働きに、少し意識を向けてみませんか。お楽しみに!

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