たにざわ整体の谷澤です。印西市で19年間多くの患者さんを診させていただく中で、「手足が冷たい」「疲れやすい」「肩がこってつらい」といった血行不良による症状でお悩みの方は本当に多くいらっしゃいます。今回は血行不良について、体の賢い仕組みから詳しく解説いたします。
よく「血行が悪いから」と言われますが、実は私たちの体内の血液の流れは非常に賢く働いています。運動すると必要な部分に血液が集まるのは、体が「ここに酸素や栄養が必要」と判断して血流を調整しているからです。さらに驚くべきことに、体は必要な場所に新しい血管を作り、あまり使わない部分の血管を減らしています。これはちょうど交通量に応じて道路を拡張したり閉鎖したりする道路工事のようなものです。
「痒いところは掻いてはいけない」と言われますが、整体では痒みを体からの大切なメッセージと考えています。痒い部分は血行が悪くなっているサインかもしれません。適度に掻くことで血行が一時的に良くなり、新しい血管ができやすくなるのです。
しかし現代の生活習慣は、この体の賢い仕組みの邪魔をしがちです。エアコンの効いた部屋で一日中同じ姿勢でいたり、運動不足だったりすると、新しい血管を作るチャンスが減ってしまいます。
血行改善のためには、温かいお風呂やマッサージだけでなく、日常生活での工夫も大切です。シャワーの温度を少しずつ変える、朝晩の短い散歩で外気に触れる、オフィスで上着を着脱するなど、体が温度変化に慣れる機会を作ることで血管を鍛えることができます。
19年間の施術経験から、血行が悪くなるのは体が「今の生活習慣、ちょっと見直してみませんか?」と教えてくれているサインだと実感しています。このメッセージに気づき、少しずつ生活習慣を変えることで、体は本来の健康な状態を取り戻していきます。次回はリンパ液の流れと免疫力についてお話しいたします。
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