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冬に向けた体づくり3

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これまで、体が冬仕様に切り替わることの大切さ、そして冬を元気に過ごすための準備についてお話ししてきました。今回は、具体的に今日から始められる冬の体づくりをご紹介していきます。

服装で体を守る

冬の体づくりで、まず意識したいのが服装です。

以前もお伝えしましたが、体を冷やさないことが何より大切。そして、防寒対策は大袈裟なくらいでちょうどいいんです。

ただし、ここで注意したいのが「締めつけない」こと。

ゴム入りの下着やスキニーパンツなど、体を締めつける衣類は血流を妨げてしまいます。特に腰回りを締めつけると、冷えや腰痛の原因にもなります。

紐やゆとりのある衣類を選んでください。腹巻きも、ゆるめのものがいいですね。

素材も大切です

できれば、自然素材を中心に選んでください。綿、麻、ウールなどです。

化学繊維は汗を吸収しにくく、汗をかいた後に体が冷えやすくなってしまいます。整体では、汗が体内に引っ込んでしまう「汗の内攻」という現象を重視していますが、化学繊維はこれを招きやすいんですね。

また、首・背中・腰は特に冷やさないように意識してください。

マフラーは首を締めすぎず、「軽くかける」程度がいいです。首を強く締めつけると、かえって血流が悪くなってしまいますから。

重ね着で温度調整できるようにしておくと、室内外の温度差にも対応しやすくなります。

お風呂でゆっくり温まる

冬の体づくりに、入浴は欠かせません。

ゆっくり湯船につかって、体の芯まで温めてください。シャワーだけでは、表面しか温まりません。

入浴は、激しい運動のように発散するのではなく、静かに温まるのがポイント。お湯に身を任せて、リラックスする時間です。

そして、お風呂から上がったら、体を冷やさないように注意してください。すぐに服を着て、冷気に当たらないようにします。せっかく温まっても、すぐに冷えてしまったらもったいないですからね。

暖房との付き合い方

「暖房はどのくらい使えばいいですか?」とよく聞かれます。

もちろん、寒さを我慢する必要はありません。適度に暖房を使って、快適な温度を保ってください。

ただし、暖房の効きすぎた部屋にずっといると、体の適応力が育ちにくくなります。外との温度差が大きすぎると、かえって体に負担がかかってしまうんですね。

室温は、少し涼しいかなと感じるくらいが、実は体にはちょうどいいんです。その分、服装でしっかり調整する。これが理想的です。

「静かに蓄える」冬の過ごし方

冬の体づくりは、「固く耐える」のではなく、「静かに蓄える」ことなんです。

外に向かって発散していた夏のエネルギーを、今度は内側に集めて、じっくりと養う。そうして蓄えた力が、次の春に向けての活力になります。

そのためにも、体を冷やさない工夫を。防寒対策は大袈裟なくらいでちょうどいい。このことを忘れないでください。

体の声を聞きながら

ご紹介した方法、全部を完璧にやろうとしなくて大丈夫です。

できることから、無理なく続けてください。「今日は股関節の体操だけ」「今日は腰を温めてみよう」それで十分なんです。

大切なのは、体の声を聞くこと。「今日は冷えてるな」と感じたら、いつもより温かくする。「体が固いな」と感じたら、少し動いてみる。

そうやって体と対話しながら、自分に合った冬の体づくりを見つけていってください。

今から始めることで、冬本番を快適に過ごせる体ができていきます。一緒に冬に向けた体づくりを進めていきましょう。


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