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暑くなってくると、汗をかきますね。「体が熱くなったから冷やそうとしている」という感覚は、誰でも自然に持っているものだと思います。
でも、整体の視点から汗を見ると、少し違う景色が見えてきます。汗には、体温を下げる以外にも、大切な役割があるのです。それが「排泄」です。
汗は、体が不要なものを外に出す働き
私たちの体は、大便・小便・呼気など、さまざまな方法で不要なものを外に出しています。汗もそのひとつです。汗腺には血液中の成分をろ過して体外に出す働きがあり、皮膚は体表からの調整に関わる大切な出口でもあります。
冬の間、体はほとんど汗をかきません。寒い季節は発汗が抑えられ、汗腺の働きも鈍くなっています。それが初夏を迎えて気温が上がり、汗腺が再び活動を始める。この「切り替わり」の時期が、体にとってひとつの大事な節目になるのです。
初夏の汗がにおいやすい理由
初夏の汗が少しにおいやすいと感じることはないでしょうか。実は汗そのものはほぼ無臭です。においの多くは、皮膚の表面にいる常在菌が汗や皮脂を分解することで生じます。
冬の間、発汗が少なかった分、汗腺はまだ薄い汗をつくることに慣れていません。初夏に汗が増え始めると、皮膚の環境が急に変わり、菌が分解しやすい条件が整いやすくなります。汗をかき続けて汗腺が慣れてくると、においは少しずつ落ち着いてきます。初夏のにおいが気になる時期は、体が切り替わっているサインでもあるのです。
「出てくれている」という見方
汗に対して「べたべたする」「においが気になる」「できれば出ないでほしい」という感覚を持つ方も多いと思います。それは現代の生活環境からすれば自然な感覚です。
ただ、整体の考え方では、汗が出るのは「体が正常に働いている証拠」と捉えます。体が不要なものを外に出そうとしている、その働きが汗としてあらわれているわけです。
汗を「困ったもの」として見るより、「体が掃除をしてくれている」と見ると、少し見方が変わってくるかもしれません。
次回予告
体温調節と排泄、この2つが汗の主な役割です。ただ、汗が持つ意味はそれだけではありません。次回は「なぜ初夏から汗をかいておく必要があるのか」というテーマで、夏に向けた体の準備についてお話しします。
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